土地代を抑えるために知っておくべき設計の知識

土地代を抑えるために知っておくべき設計の知識

突然ですが、上図のような区画割された分譲地があった場合、A・B・C の土地(北側)と D・E・F の土地(南側)のどちらが良い土地だと思いますか??

この問いに対する答えとしては、多くの方が D・E・F と答えられるのではないでしょうか?一般に南向きの土地は日当たりも良く、実際に北向き土地に比べて価格も高かったりします。

でも本当は「南向き土地の方が北向き土地よりも良い」なんてことはなくて、実際に土地の良し悪しは求める条件によって変わってくるんですね。

では求める条件て何できまるのか?ということですが、こちらは立地などを別にして、接道の向きや日当たり、特に広さのような土地の条件は、基本的に建物で決まります。

ところが、この基本的なルールを無視して土地探しをされる方が意外と多く、土地探しに失敗する大きな原因ともなるのです。


北向き土地と南向き土地の価格差

さて、北向き土地と南向き土地では、上述の通り、実際の市場でも価格差があるものですが、具体的には坪単価で 2〜3 万円程度の開きがあるので、先の A・B・C と D・E・F が仮に 30 坪とすると 60 万円 〜 90 万円もの差になるということですね。

これって凄いことですよね。環境も利便性も全く同じであるにも関わらず、100 万円近くも開きがあるんですから。でももっと凄いことに、こんなにも価格差があるにも関わらず、実際にどんどん売れるのは常に D・E・F の方からなんですよ。

多くの人にとって、家や土地の南向信仰というものはかなり根強いという証拠ですね。


北向き土地のメリット

そんな不人気な北向き土地ですが、南向き土地に人気が集中するお陰で、比較的安価で手に入れることができます。

しかも、需要量が供給量を上回ることがないため、焦ってその場で即決する必要がない上、ほとんどのお客様が南向きの土地に心を奪われるので、売る側はむしろこの不人気の土地を売るために心を砕きます。価格交渉に応じてくれる可能性は高く、もし売れ残りでもしたら、ほぼ間違いなく勝手に売値が下がり始めるでしょう。

もし、値下げや価格交渉で 50 万円安くなったと仮定すると、D・E・F の土地に比べて 150 万円近くも安く買えた!なんてことが充分にあり得るわけですね。だからこそ、少しでも家づくりの予算を抑えたいとお考えであれば、南道路の土地ではなく北道路の土地を購入すべき、なんですよね。


北向きだと家が明るくなる!?

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この記事をお読みの方は、「でも北向きの土地だとお家が暗くなるんじゃない??」と心配されるのではないでしょうか?

ご安心ください。明るい家になるかどうかは、実は、土地の日当たりの良し悪しと無関係であると言っても過言ではありません。

お家づくりにおいては、長年「南向き = 日当抜群」といった図式が用いられてきましたが、これは直射日光を採り込むことしか考えていない、すこし視野の狭い考え方と言わざるを得ません。設計段階に入ると、それによって起こる弊害だってあるんですよ?


意外なクセモノの直射日

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直射日光を中心に発想すると、太陽が射し込んでくる方向に大きな窓をたくさん作りがちです。しかし、南道路の土地で、太陽が射し込む南に大きな窓をつくった場合、家の中は確実に通行する人や来るから丸見えになってしまいます。

そして、人目を避けるためにすることと言ったら、暑く眩しい直射日光だけでなく、人目を避ける為にカーテンやシャッターを設置せざるを得なくなってしまいます。結果として、昼間でも家が暗くなるだけでなく、窓を開けて風を通すこともできないし、イメージの真逆の現実に直面するというわけです。

光には、直射日光と天空光の2種類があります。そして、安定した明るさを常に保つためには、北窓から入ってくるような、やさしい光である天空光が必要です。

また、直射日光も、壁を上手く利用し反射光として室内に採り込めば、安定した明るさを保つことが出来るようになるし、日当たりが悪そうな土地でも、間取りを工夫すれば、採り込みたい場所に直射日光をたっぷり採り込むことも出来ます。


まとめ

明るい家にしたい!と思ってわざわざ高い南向き土地を買ったのに、その実、昼間でも暗いお家になってしまうなんて、とんでもない失敗だと思いませんか?

お家づくりでは、日当たりが良い土地を買ってしまうと、間違った設計を引き起こしかねない ... と言っても決して言い過ぎではないかもしれません。ですから、予算内で住みやすい家を建てるためにも、日当たりだけで土地の良し悪しを決めないようにしていただければと思います。